carthago’s blog

気の向くままに興味のあることを書くつもりで始めたブログ。

EU4建州女真(Jianzhou)AAR 〜ᡩᠠᡳ᠌ᠴᡳᠩ ᡤᡠᡵᡠᠨ(大清国)〜 第2回

前回↓

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前回のあらすじ

建州女真を導くべく立ち上がった有力部族長の充善。求心力の低下や強力な敵国といった内外の危機に対処すべく、彼らは馬に跨り駆け出した。初の対外戦争の行方やいかに!?

 

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あまり適当なスクショがなかったため、前回貼ったのを再掲。

1445〜1446 ウデへ・ホルチン戦

ウデへ(Udege)は西のホルチン(Korchin)と同盟を結んでおり、すぐさまホルチンも参戦してきた。総兵力ではこちらが上回るが、合流されてからの戦闘となると厄介である。しかし、幸運なことにウデへ軍は全軍がこちらとの国境付近にいたため、すぐさま充善軍は各個撃破を狙って攻撃を仕掛けた。単独の兵数で比較するとウデへ軍9000に対して充善軍は16000と大きく勝っていたので敵軍は慌てて後退するも、充善自ら率いる精鋭の騎兵隊が敵軍を捕捉し、続けて全軍が攻撃に入った。充善自身の優れた指揮能力と建州女真の戦士の勇敢さによって敵軍はあっという間に潰走状態となったが、追撃は騎兵中心の遊牧民にはお手の物である。数日のうちにウデへ軍はほぼ全員が殲滅され、消滅した。

残る敵はホルチン軍のみとなり、軍議ではこのまま全軍をもってホルチン軍も叩こうという意見も上がったが充善はそれを却下し、城攻めに長けた将の一人にウデへの首都攻略を命じ、少数の部隊を幾つか組織してそれぞれウデへ人の領地占領に当たらせた。ウデへ領を放っておくと、後から来るであろう東海(Donghai)軍に占領されてしまう可能性が高いからだ。戦争が有利に進む中、充善は同盟軍に戦後の主導権を握られるのは嫌だった。残りの軍は引き続き充善が率い、未だ姿を見せぬホルチン軍への警戒に当たった。占領地では戦士たちに略奪が許され多くの物資を得た。これも部族の人々の歓心を買うのに重要だった。

ウデへの首都包囲戦は続いていたが占領作業はあらかた終わり、ホルチン領に進出した頃には東海軍も占領を手伝ってくれていたと同時に、ホルチン軍との会戦が始まれば駆けつけてくれる用意もできていた。未だ侮れぬ戦力を保持しているホルチン軍に対処するにあたり、これは心強い支援である。これに対してホルチン軍は、偵察隊がその姿を一度発見したもののそれ以降現れず、敵領内の奥に引いて機会を窺っているようだ。このままつつがなく占領が完了すればよいが、敵軍が広い草原のどこかを機動して後方の占領小部隊を急襲する恐れがあるのが厄介である。充善は積極的に敵領深くへ敵軍を捕捉しようと進撃した。敵軍もこちらと正面からぶつかることは避けているようでなかなか会敵しなかったが、ついに捕捉に成功した。地形面では渡河攻撃であったため敵軍に利する状態で、数の面でも軍勢を分割しているせいで不利であったが、後から周辺の自軍や東海軍が応援に駆けつけ、敵軍を敗走させた。

一撃での敵軍殲滅には至らなかったものの、その後数回の交戦を経て敵軍を壊滅させた充善軍は敵領土の完全占領に成功し、初の征服事業を成功させた。講和条約においてホルチンには1州をモンゴルに返還させ、その上多額の一時賠償金と10年間毎月の戦争補償金を支払わせることにした。ウデへの旧領は1州を東海に割譲し、残りは全て建州女真領に組み込まれた。敵領の全てを建州女真が主導的に占領していたため和議は充善がほとんど決定権を握っている状態であったが、同盟国である東海にも配慮を示した形となった。

併合した領地ではほぼ全域での徹底的な破壊行為が許され、金品が大量に巻き上げられた。このような暴挙を容認したのは彼ら遊牧民の習性であり仕方ないという面もあるが、現地の秩序を破壊してしまうことで建州女真の支配が及びやすくするという理由もあった。

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後の海西戦が始まってからの画像ですが悪しからず。

〈というわけで無事完全勝利できました。君主たる充善が将軍として優秀な射撃2白兵4機動4包囲1だったため彼を先頭に突っ込めば多少地形的に不利でも敵を敗走させられました。将軍は他に1-1-1-1が最初からいて部族とのinteractionで2-2-1-0の将軍も得ていたため新たには雇っていません。充善はなぜか最初から将軍になっていました。最初のウデへ戦の時は常套手段かとは思いますが、国境のプロヴィに全軍を集め、宣戦と同時にすぐ隣のプロヴィにいたウデへ軍を攻撃しました。こうしてもなぜか逃げられることも多い印象ですが、やはり将軍の充善の機動4が大きいのかこの戦いも含めて敵に追いつけることが多かったです。一撃でウデへを殲滅できたので、東海に占領されないよう東海とウデへの国境沿いの東側から占領作業に入りました。占領地がNPC国家の領土と地続きにならないようにしさえすればNPCは占領権を大体こちらにくれるので、残りは東海にも手伝ってもらいながらテキトーに占領を進めました。対ホルチン戦では全軍ぶつけるようにした方が確実ですが、追い回すのと城攻めなどで二重に時間がかかってしまうので同時並行で進めました。大軍で追いかけ回すとNPCはとにかく逃げ回ってしまい迎撃の構えに入ってくれないので逆に面倒な面もあります。

ホルチン領は全土占領しなくても単独和平させられたでしょうが、敵を完全敗北(utterly defeated)の状態にさせるのが好きなので、戦勝点100にしてからホルチンと単独和平→ウデへとも和平しました。しかしウデへ領より先にホルチン領を取ろうとしてもコア化距離的に無理なので戦勝点の使い道があまりありませんでしたね。モンゴルにいくつもコア返還させることもできましたがあまりモンゴルに肥え太られても面倒なので1プロヴィだけにしました。ホルチンをライバル指定していれば屈辱を与える(Humiliate)も使えたのにな〜と悔やみましたがね。なまじ領域を接しているとライバル相手でもHumiliateより領土割譲を選びたくなってしまいます。ここまで見越してライバル指定した方がよかったかも。まあでもここで賠償金を600ダカットくらいは貰えたのは金欠の我が国にとっては大きかったですね。これで当面財政は持ちそうです。

最後の部分はRazeのことを表してるんですが、Razeは遊牧民団結度目当てではなく主に君主点目当てでやりました。遊牧民団結度は頻繁に戦争をしていれば略奪で十分まかなえる感じがします。コア化や技術上げ用の君主点を稼ぎつつ、コア化コストを下げられるのである意味一石二鳥ですが、後で満州国に変態したときにここいらはコアが付くので、razeもせずコア化しないで放っておくのもありだったかもしれません。まあ何回か戦争しないと変態に必要なプロヴィが回収できないので、その間過剰拡大を放置するのは恐ろしすぎですが⋯。そもそもRazeはそんなに君主点をもらえないのに開発度を下げてしまうので(dev値1下げるごとに25点)、異文化・異宗教などであまり収入が見込めない土地やステート化する予定のない土地にのみするべきかもしれませんね。短期的には君主点ブーストになりますが長期的には国力を落とすことなので⋯。〉 

1446〜1447 真の女真を決める戦い

建州への凱旋を遂げた充善であったが、その目は次の戦いへと向けられていた。一方で、まだまだ建州女真は多くの脅威に晒されていることを認識していたので他国と誼を結ぶことも忘れなかった。関係改善を進めていた明との同盟締結に踏み切ったのだ。また西に強力なオイラトとその属国のモンゴルがいるが彼らとも友好関係を築こうとしていた。

部族の間では、次は同族でありながら建州女真とは犬猿の仲の海西女真・野人女真の連合を伐ち、女真族を一つの旗のもとに統一すべしとの声が高まっていた。充善は同盟国の明や東海に伺いを立てたが、どちらの国も援軍要請には難色を示した。東海には先の戦役で援軍を送ってもらったばかりであるし、明もつい最近同盟を結んだところであるから無理もないと充善は思った。

敵連合軍の合計兵力は建州軍を凌ぐとの情報を得ながらも、部族の男たちは勢いに乗る建州軍に負けはない、単独でもこのまま攻め込むべしと勢い込んでいた。充善も彼らの昂揚に水を差すようなことはせず、軍旅を起こすことを決定した。もっとも彼は戦場では勇敢な戦士でありながらも冷静な男であったから、勢いだけでこの決定を下した訳ではなく勝算があった。建州女真の勢力は確実に強まっており、より多くの戦士を集めて戦いに備えた。

 

戦いの火蓋が切られるや否や、国境付近で警戒態勢にあった海西軍に建州軍全軍が襲いかかった。そう、またもの各個撃破狙いであった。旧ウデへ領は無防備になって一時的に野人軍の進撃を許す可能性はあったが、ここで海西軍を殲滅すれば大幅に戦力比で有利になる。蓋を開けてみれば、敵連合軍の戦力は合計でやっと建州軍に少し勝る程度であった。また、明が直接の支援はできないが経済的に支援をしてくれるとの嬉しい報もあった。

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またも後の写真です。申し訳ない⋯ 戦続きだったせいか明は結構長い間補助金をくれました

今度の敵軍は1ヶ所に集結してはいなかったので殲滅にはやや手間取ったものの、結局野人軍との合流を果たす前に海西軍は打ち破られた。こうなれば海西領占領専門の小部隊群を分けても十分敵軍に勝てるだけの戦力をもって野人領へ進撃することができたが、斥候によれば野人軍は早くも野人の勢力圏より北、勢力の空白地帯へと撤退しているという。そこまで追撃をかけてもキリがないと思われたので建州軍は十分な警戒部隊を敵軍の逃亡した方向に置きつつ、野人領の占領作業に入った。

結局、どうしたわけか野人軍は建州軍が敵領をすっかり占領してしまうまでこちらに戻ってくることはなかった。部族の民を見捨てて逃亡するような戦士たちにこの土地を治める資格などない。建州は女真の民と土地を全て己がものとした。もう我々を建州女真などと区別して呼ぶ必要はない。我々こそが唯一の女真である!

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その後、もはやただの反乱分子と化した元・野人女真軍が侵攻してきたが充善軍はこれを撃滅し戦争は幕を閉じた。戦の後のお楽しみとばかりに、またも部族民は破壊・略奪に勤しんだ。

今やかねてより敵視してきた朝鮮国にも十分張り合えるだけの力を手に入れた充善だったが、明は朝鮮とも同盟を結んでしまった。充善はどういうことかと明の皇帝に問い合わせたが、明側からは両国間での戦を禁止すると通達された。力の差から分かっていたことだが、明はこちらを対等な同盟国ではなく朝貢国程度にしか見ていなかったのだ。或いは急速に力をつけつつある女真を警戒しての行動なのかもしれない。

 

〈明と同盟結んでれば安全保障的には相当安全だと思いますが、今回やたらと修好してるのは外交官が暇だからですね笑。請求権捏造は基本不要で、国の密度が低い土地なので関係改善などもそれほど必要なく3人全員使うのは稀でした。朝鮮も明と関係改善を進めていて、同盟結ばれたら厄介だなあと思ったので、先に同盟結んでいれば大丈夫かと思ったんですがダメでした。当分朝鮮攻めはできなくなりましたねー。でも補助金(Subsidies)を送ってくれるようになったのはとっても助かりました。これのおかげでやっと黒字収支にもってけてる状態です。遊牧民のボーナス+部族階級のボーナスで人的は余裕があるんですけど、財政は相変わらずでしたからね。

いちいち書いていませんが、同盟国とは大体即婚姻してます。

斥候に関しては結構軍隊から距離のある敵の位置が直接分かるのは不自然だと思ったので、偵察部隊を出して敵の位置を把握しているということにしました。敵戦力も台帳(ledger)で事前に確認済みですが、敵兵力が戦争勃発前に丸わかりなんて不自然もいいとこなんでああいう書き方になっています。

戦力で劣る戦いはあまり起こさない派なのですが、海西軍が国境付近にいて先に潰せばほぼ勝てると思い開戦を決断しました。待ってても同盟国が参戦してくれるようになるまで何年もかかりますし下手したら敵が同盟国を増やしかねません。敵領は平地が多いのに対してこちらは首都や要塞付近が山岳地帯なので、一回負けてもそこまで引けば有利な戦いができそうなのも強みですかね。国土に縦深があり国庫にもそこそこ金があるのでいざとなったら傭兵で対処することも可能でしょう。

実際には大分順調にいきました。野人軍が未開拓地に逃げ出した後はソロン(Solon)に通行権をもらったりしてこっちにこないかどうか確認するのが面倒でしたが。

この辺から統治点が足りなくなってきてナショナルフォーカスを統治に入れました。できればあまりしたくないRazeもしましたがそれでも統治点は不足しがちです。一方で外交点と軍事点は余りがちで、技術先行ペナがついたときは首都を開発してペナルティがなくなるまで待ちました。ルネサンス受容に向けてという面もあります。

統治点足りないなら属国化を使うところですが、ここらは満州に変態すればコアになるのと属国化から併合までの時間がもったいないのでそのまま併合。〉 

 

多分細かく書くのは今回ぐらいまでで、次回以降は戦い方の詳細についてはあまり書かない予定です。

次回↓

 

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