carthago’s blog

気の向くままに興味のあることを書くつもりで始めたブログ。

EU4建州女真(Jianzhou)AAR 〜ᡩᠠᡳ᠌ᠴᡳᠩ ᡤᡠᡵᡠᠨ(大清国)〜 第1回

※タイトルは満州語ですがスマホ版だと変な文字に化けてしまうようです。あまり気にしないでください。

はじめに

こんにちは。手はじめにEU4のAARを書いてみようと思います。何が手はじめかというとこのブログ始めて以来まだまともに記事を書いていないということです。一番主流かもしれない掛け合い形式は苦手なので、何といえばいいのか分かりませんが地の文オンリーでいきたいと思います。

wikiなどでAARはそこそこ読みましたが、書くのはこれが初めてです。当方浅学菲才のため全く自信ありませんが、書かないと上達もしないですよね。書いてる人としてはちょっと試しに書いてみるかという感覚なのでご容赦を。 

今回はEU4知ってる前提で書きますが、そのうちEU4知らない人向けの紹介記事や初歩的な攻略記事とかも書きたいな〜と思っています。まあまだ私自身ほぼ初心者なんですけどねい。

 

今回プレイするのは建州女真(Jianzhou)です。

遼東(満州南部)、明の北東、朝鮮のすぐ北にあるこの国は、当時はまだ国というよりは部族の集団といった形態を取っています。女真族(満州族)は遊牧民の一派でありながら居住地域は山や森の多い地域だったため、狩猟と同時に農耕・採集も重要な生業とする定住民でした。

北の海西女真(Haixi)や野人女真(Yeren)といった他の女真族の集団と争いを繰り返していましたが、彼ら自身もまた統一されておらずいくつもの部族に分かれていました。明や朝鮮はこの地域に影響力をもち、代表者と交易を行います。女真族もまた朝貢冊封体制の中に組み込まれていました。

 

※プレイは英語版で行っている関係でそのまま英語の用語と日本語に訳した用語が交ざっています。聞きなれない言葉があったりしたらこちらの私の別記事で調べてみてください。

EU4 日英用語対応表

 

プレイ条件: ver1.29(満州) 〈←ちょうどバージョン名が満州なのもここにした理由の一つです!〉

DLC:Art of WarEl DoradoCommon senseThe CossacksRight of Manとほか

勝手についてくるやつ

DLCはこれしか入っていないことに注意。 東アジア中心の拡張Mandate of Heavenが入っていないため、中華帝国朝貢国といったシステムはないです。ついでに満州特有ユニット八旗もなし。

〈そういうわけで下の画面ではTributary State of Ming (明の朝貢国)とありますが実際にはゲーム上では開始時点に明との外交関係はありません〉

・難易度:very easy(とても簡単) 

〈許してください!初心者なんです! ⋯とはいってもいくつかの数値に多少プラス補正がかかる程度なのでテキトーにやってるとすぐ負ける〉

 ・モード:Normal Mode (実績解除不可)

〈システム上の実績解除には今のところあまり興味ないので、いっつもノーマルでやってます。もっとも面倒くさがりなので、よっぽど酷いミスをしない限りやり直すこともあまりありません。〉

・開始年:1444年(GC)

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中央付近にある焦げ茶色の国。GC開始時点では小さいが大きなポテンシャルを持っている。


 

 史実ではヌルハチが出て女真族をを統一、明と抗争を続けつつ17世紀はじめに(後)金を建国しました。その子で後を継いだホンタイジが国号を改めて大清国としたのが最後の中華王朝・清の始まりで、その後明に取って代わり易姓革命を成し遂げました。今プレイでも取り敢えず明を倒して清を建国することを目標としてプレイします。

 

1444〜1445 満州のあけぼの

時は1444年。未だ建州女真の有力部族・スクスフ部の長にすぎない愛新覚羅充善(Cungsan Aisin Gioro)は多くの困難に直面していた。外にあっては強大な明や朝鮮国がこちらに触手を伸ばしはじめている。彼らは朔辺の山岳地帯である遼東を直接統治する気はなかったが、馬や毛皮といった女真族のもたらす交易品には大きな興味を示し、それらをより多く手に入れようと影響力の拡大を目論んでいた。

敵はそれだけではなく、ホルチン(Korchin)と呼ばれるモンゴル系の遊牧民や同じ女真族の一派である海西女真までもがこちらへ攻撃の準備を整えているとの報も伝わってくる。

また内にあっては、女真族全体やスクスフ部はおろか、一族間でも勢力争いが続く現状があった。特に問題なのは異母弟の凡察(Fanca)が一昨年に自分とほぼ同等の称号を明から受け取ったことで、自分の求心力が揺らいでいることだった。永楽帝の治世以来、この地域に明が進出し(左)建州衛という支配組織を設置してその指揮官の称号を女真族の長に与えてきた。充善も家督相続時に父からこの位を受け継いだのだが、その後充善に力が集まりすぎていると感じた明側は新たに右建州衛を設置してその称号を凡察に与えたのだ。建州衛は交易上の明側との窓口でもあったため、建州女真の人々の商業的利害を大きく左右する存在である。明代、名目上は「左」の方が「右」より位としては上とされてはいたが、事実上それほどの差はなく、これは独占的だった権威が弟と自らで分割されてしまうという由々しき事態であった。このまま放っておけば、自分の力だけでなく一族の勢力を没落させることになると充善は感じていた。

 

 内外の圧力を受けて、充善は主に外向きの政策で状況打開を図った。具体的には積極的に使者を送って明と誼を通じる一方で、北の海西女真やウデへ(Udege)を討伐すべき目標として掲げ、建州女真の結束を高めようとしたのだ。この政策を進める間、東に住む東海(Donghai)と呼ばれる人々もウデへとの間に火種を抱えているとの噂を耳にした充善は、東海に使者を送り主に対ウデへを主眼とした同盟関係を構築することに成功した。これは送った使者の能力もあるがやはり親書を書いた充善本人の高い交渉力に依るところ大であっただろう。更に、東海の族長の娘を自身が娶り明の王室に自らの娘を嫁入りさせるなど婚姻政策も推し進めた。

また交易において有利になるように商才に長けた者を、遼東周辺やより南の朝鮮半島周りの地域に送ったり、保有していた船で海上交易路を護衛させたりした。朝鮮に対しては敵対の意思を鮮明にし、一部の船乗りに朝鮮人相手の海賊行為を公然と推奨した。もっとも輸送用の船を除くと充善の持っていた船は僅かでちょっとした嫌がらせ程度にしかならなかったのだが、まだ朝鮮とは名目上和平条約が効力を発揮していたのでこの程度しかできることはなかったのだ。

部族内では、余剰の品々を部族の人々に分け与えて彼らの歓心を買い、代わりにより沢山の充善麾下で動く戦士や指揮官を得た。

機は熟したとみた充善は、勝利の暁には分け前の土地を与えることを条件として東海に協力を取り付け、ウデへの土地へ進攻した。

 

 〈プレイスタートです。まずは外交関係の確認とライバル指定。見るとホルチン、海西、朝鮮にライバル指定されていました。ライバル指定してきている国とはどうせ仲良くなれないので指定し返すのは基本ですが、領域を接していないと攻め込んでPower Projectionを得ることも難しいためこちらからは海西、朝鮮とウデヘをライバル指定します。すぐライバルへの禁輸と侮辱、私掠船派遣でPPを稼ぎましたが朝鮮とは停戦期間中なので禁輸できず。ライバルだけでなく同盟国も欲しいところです。ウデへや野人とは同盟を結べそうでしたが北への拡大に位置がやや邪魔なので、東の東海と同盟を結びました。

君主の愛新覚羅充善、能力は3/3/4。なんでや阪神関係ないやろ。充善は実在の人物で建州衛とかそこら辺はほぼ史実準拠です。ゲーム上で君主はちゃんと史実名を反映してるんですね。お気付きの方もいらっしゃると思いますが、愛新覚羅家は映画ラストエンペラーで有名な溥儀まで続く、清王家の血筋です。この時代、本当は単に覚羅姓でもっと後の時代にヌルハチが(国号である)金という意味の愛新を付け加えてこの苗字になったらしいですがゲーム準拠にしました。君主の特性としては魅力的な交渉人と病的な完璧主義者が付いていて、のちに征服者の特性も得ます。

国家体制が遊牧民のため、正統性の代わりに遊牧民団結度という値があります。これは100に近いほど大きな規律アップとnational unrestダウンのボーナスがありますが、50を切ると逆にペナルティが入ります。これは時間経過で勝手に下がってしまうのですが、上げるためには基本的に戦場で略奪するかRaze(破壊)するしかありません。頻繁に戦争をして、しかも勝っていないといないとなかなか維持できないという遊牧民の厳しいルールですね。なお物語的には国でなくただの部族集団という扱いにしましたが、ゲーム内での政府等級は王国級です。

宗教はテングリ(Tengri)で大した効果もないのであまり出てこないと思います。

顧問は最初はなしです。初期状態だと月収支-2ダカットで金の余裕は全くなく、代わりに、遊牧民はRazeで君主点を得たりもできますからね。建州女真は朝鮮国境に近い南の方に1つ要塞があり、中小国プレイだと金がないので大体最初にある要塞は壊していたのですが、今回は最初から戦争しまくりそうなのと最近ようやく要塞の意義がわかってきたので残しました。陸軍維持費も普通は最初下げると思うんですが、今回は最初から仕掛けていくのでしばらく上げっぱなしです。あとちょっとチートじみてますが、金策の一つとしてちょくちょく貨幣改鋳をしています。汚職が上がりますが、very easyでは汚職が時間経過でかなり減るので2年に1回くらい改鋳できます。もちろん、金を増やすために改鋳しているので汚職対策費は基本0で固定です。汚職上がった状態だと君主点の消費が大きくなってしまうので、向こう2年くらい君主点を使わない前提で改鋳します。

次は交易です。首都ノードは流入がなく貧しいノードですが、我が国の全土がここに含まれているので仕方なく首都ノードでcollectと日本ノードでtransferをします(後者はちょっとした朝鮮国への嫌がらせも含めて)。どうせ交易収入は少ないのでテキトーにlight shipは1隻私掠船に、残り2隻は首都ノードで交易保護に回します。

階級は遊牧民のため部族しかありませんが、interactionをフルに使いました。金を払って忠誠を上げつつ、将軍1人と騎兵5ユニット・人的資源をタダでもらえました。忠誠度を中程度に保っておけば人的資源回復にプラス補正も入ります。遊牧民は階級関係はゴミだと思ってたんですが、意外と部族が強力でした。階級はそのうちシステムが変わるそうですがどうなるんでしょうね、私は今の結構好きですが。

ユニットタイプは歩兵は選択肢がないですが、騎兵は序盤は士気が重要らしいので白兵重視のやつから士気重視のやつに変更します。

これでほぼ準備完了です。CBは?と思われるかもしれませんが、遊牧民は隣接国に自動でCBを得ることができるので請求権の捏造はしなくていいのです。AE25%カットもついたとても優れたCBです。

ユニットを変更したのでmoralがMAXになるまで待ちました。その後まだfavorが10に満たないため土地をあげる約束が必要でしたが東海と共同でウデへに宣戦布告します。敵国は大体どこかと同盟を結んでおり単独で攻めるには心もとなかったのです。ウデへもホルチンと同盟を結んでいました。〉

 

すでに大分長い感じがするので今回はここで切ります。私はプレイ中ロマンとかはあまり考えず、なるべく効率重視でやっているので背景の物語とか考えるのはちょっと大変でした汗。北方民族の歴史もあまりよく知らないので色々調べましたが、これはこれで勉強になった感じがします。パクリはしませんが形はかなり他のAARを参考にしました。参考にさせてもらわないとプレイ条件とか大事なこと書き忘れるので^_^;

今回画像少なすぎですね…。何分AAR書く予定で始めていなかったもので⋯お許しを。スクショを逐一撮っておかなくては。すでにプレイは少し先まで進んでしまっているので今後もしばらく写真が少ないかもしれませんorz

後から書き忘れたことを思い出すことも多々あるので公開後もちょくちょく編集しています。ご了承ください。

プレイ上のアドバイスや歴史的事実の誤りなどご意見・ご指摘ありましたらどうぞ気軽にコメントしてください。

 

次回↓

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